正体不明の霧に覆われた世界<セカンド・メモリア>。 霧の悪魔の脅威に立ち向かうため、教団はある『切り札』を提案する。
WORLD
霧の悪魔<ヘイズ>
世界各地で発生している黒い霧状の化物。生物であるかどうかは不明。
その源は人の"心の闇”であり、殺意や破壊衝動に霧が集い悪魔<ヘイズ>を誕生させる。赤く不気味に光る目と口と思しき器官を持ち、特に人を好んで喰らう。悪魔<ヘイズ>同士で共食いする事によって成長する習性がある。 霧状の身体は、いかなる兵器を用いても無限に再生を繰り返すため その最終的な駆除方法はヘイズ・テイマーによる"共食い”のみとされる。
ヘイズ・テイマー
自らの"心の闇”から生まれた悪魔<ヘイズ>を己の影に潜ませる異能者。
本来なら霧の悪魔<ヘイズ>と化していたはずの人間が自らの闇を強く拒絶した事によって生じ、"心の闇”の持ち主である人物と悪魔<ヘイズ>がそれぞれ独立して存在する。忌み嫌い恐れる意味で『悪魔憑き』と呼ばれるが、教団では悪魔憑きとなった人間を集めて兵として育て上げる事で、悪魔憑きによる悪魔<ヘイズ>の討伐を行ってきた。
教団に所属し、悪魔<ヘイズ>の討伐を仕事とする人間を『霧の悪魔を飼い慣らす者』として"ヘイズ・テイマー”と呼ぶ。 彼らは自らの”心の闇”から生まれた悪魔<ヘイズ>に共食いを行わせる事によって、霧の悪魔に立ち向かう事を可能とする存在である。
監査官<ウォッチャー>
ヘイズ・テイマーと2人1組で行動を共にする。
主な職務内容はヘイズ・テイマーのサポート全般で、戦闘時の指示・援護・報告書類の作成等々を一人でこなすため、それなりに優秀な人物が配備される。 その本来の役目は文字通り、人智を超越した異能者であるヘイズ・テイマーを管理・監視する事であり、監査対象が人類に害を及ぼす可能性があると判断された場合の報告、状況次第ではその場での殺処分を任じられている。
エスペランサ教団
霧の悪魔<ヘイズ>の討伐・対策を専門とした組織。 かつては一宗教団体であったが、悪魔憑きによる悪魔<ヘイズ>の駆除に初めて成功して以来、世界各所に支部を持つ一大組織へと変貌した。今では『討伐部隊』として働く者の方が多く、信仰自体は上層部以外にあまり根付いていない。
聖典『ファースト・メモリア』に基づき“世界は転生している”と説き、現世を二度目の世界であるとして『セカンド・メモリア』と呼ぶ。ファースト・メモリアの歴史の再来を恐れ、救世主<イサ>による救済を信仰する。
第二の記憶<セカンド・メモリア>
いつの頃からか正体不明の黒い霧に覆われてしまった世界。
教団によって名づけられたこの世界の名称で、略称では『セカンド』と呼ばれる。 中央政府によって統治され、東(オリエンス)、西(オクキデンス)、南(メリーディエス)、北(セプテントリオ)、中央(セントラル)の5つの地区に分割されており、国という概念はほとんど無い。各地区は地方自治局によって管理され、中央政府がそれらを取りまとめている。